【無痛治療】

痛くない虫歯治療があります

虫歯の治療は痛みを伴うものというイメージがあります。イメージだけなら良いのですが、実際に痛いケースが多いもの。最近では無痛治療という言葉がありますが、本当に痛くないのかが気になる人も多いでしょう。

結論をいえば、無痛治療は確かにあります。それも、受診するのが早いほど、その選択肢は多いのです。

無痛治療の実際

実のところ、昔から痛みを感じさせない治療はあります。神経が存在する以上、虫歯の治療は痛いのが当たり前なのですが、痛すぎると患者様が耐えられません。そこで、初めから痛くない方法というよりも、本来は痛むはずのところで痛みを感じさせない手段を使ったのです。

麻酔による無痛治療

痛いはずなのに痛くない。それが麻酔の役割です。いまでも歯科治療では普通に使用されている麻酔ですが、昔は麻酔をかけるための注射が痛いケースも多くあり、完全な無痛治療ではありませんでした。

最近の麻酔は痛くない

まずメインの麻酔注射を打つ前に表面に麻酔を貼るか塗布します。これによって注射の痛みを感じさせないわけです。さらに、最新の注射針は非常に細くなっており、そもそも痛みを感じることはほとんどないといわれます。

また、注射器自体も電動のものが登場しており、細い針でも安全に問題なく麻酔薬を注入することができます。

ドリルから新時代の治療方法へ

虫歯治療に伴う痛みは使用する器具によっても異なってきます。また、ドリルでガリガリ削られると雰囲気的にも痛みを増大させる要素があります。そこで、最近では使用する機器も多様化してきました。

レーザーによる治療

回転式の器具のように歯に大きな衝撃を与えることがなく、削る範囲も的確で小さくできるのが特徴です。そのため、痛みを抑えるだけでなく事後の選択肢も増えます。

ただ、大きく削るタイプの道具ではありませんので、重度の虫歯には向いおりません。

3Mix治療

そもそも削らなければ痛くないというところから、薬を使った虫歯治療が開発されています。3Mix治療法はその名の通り3種類の抗菌剤を混ぜて使用します。

まず、虫歯の除去は主だった部分にとどめます。他の治療法だとそのまま削り続けるところですが、ここでは薬を投入し菌を殺します。残っていた虫歯は硬化してくれるので取る必要がないのです。

ただ、3Mixも万能ではありません。自由診療で金銭的負担が大きいことと、3種混合の安全性などの観点から否定的な意見も少なくありません。今後に期待です。

ドックスベストセメント治療

虫歯のほとんどを削らずに、ドックスベストセメントという名のセメント状の物質で菌を殺し再石灰化させる治療法です。ドックスベストセメントはミネラル成分を使用しているので安全性が高いです。

カリソルブ治療

虫歯だけを軟化させ除去しやすくする薬を使う治療です。

特徴的なのは、レーザーにせよ薬剤にせよ、初期の方が使える可能性が高いことです。結局のところ、痛くない虫歯治療は早期治療ともいえるわけです。お口に違和感を覚えましたら、早めに歯科医院にて診察を受けるようにしましょう。

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