【歯周病治療 】歯周病の原因と軽度・重度により違う治療法

歯周病の治療は虫歯治療同様に早期対処が重要

歯周病は初期にはたいした症状もなく見過ごしがちですが、そのまま放っておくと歯を失うなどの重大な結果につながるおそろしい疾患です。すこしでもおかしいと感じたら歯科医を受診して下さい。

そもそも歯周病とはなんなのか

歯周病は歯周病菌が歯の周囲=歯茎などに影響を及ぼし炎症を生じさせる疾患です。赤く腫れる程度なら気付かないこともあります。進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯茎の隙間が拡大して、やがては歯と土台をむしばみ、歯が勝手に抜け落ちてしまうか抜歯しなければいけない状況に追い込まれます。

また、口臭の原因になることも忘れてはいけません。自分では気付かないところで周囲の人に大きな迷惑をかけることにもなりかねません。

さらに、近年では歯周病菌が血管に入り込んで血栓をつくり、その結果として心筋梗塞や脳卒中に至ることがあるという驚愕の事実もわかってきました。

歯周病の原因となるもの

歯周病を引き起こすのは歯周病菌ですが、わずかな菌がある程度では歯周病を発症するには至らないでしょう。問題は菌を増やし活動を助長する環境にあるといえます。

歯周病菌はプラークと呼ばれる歯垢の中に存在することが知られています。プラークを蓄積させると歯周病リスクも増大するわけです。つまり、歯磨きなどの口腔ケアを怠ることが大きく影響するのです。

その他、歯ぎしりやストレスといった虫歯の原因となるものも歯周病の危険因子です。

歯周病治療の現場

歯周病治療は虫歯の場合と同じように、その進行の程度によって中身が異なります。当然ですが、重症化するほど治療も厳しいものになります。

軽い歯周病の治療

進行具合を確認して、菌の温床であるプラーク・歯石を除去するスケーリングを行います。炎症を起こしている歯肉については薬の投与などで対応します。

重い歯周病の治療

歯周ポケットが深かったり、頑固な歯石があったりすると歯石除去も大がかりになります。ループトレーニングという手法を用いますが、スケーリングだけの場合と異なり深い部分では麻酔が必要になります。歯肉に膿がたまっている場合は切開して出すこともあります。

歯や土台が浸食されてぐらついているようなら抜歯も選択に入ってきます。抜歯後の箇所についてはブリッジやインプラントを用いた治療も考えます。

歯周病にならないために

歯周病は予防が重要です。痛みなどの自覚症状がでるまでには結構な時間がかかります。気付いた時には重症化していることも少なくないからです。

まず、歯垢をためないこと。そのためには適切なブラッシングをしなければなりません。
もし、歯垢が落ちない・歯石を発見したという場合はできるだけ早く歯科医にご相談ください。

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